AIごとの画面を開かずに、次の作業を確かめたい
複数のAIへ作業を頼むと、進捗を確かめるために画面を行き来します。AI OFFICEで何を一か所に集め、何を自動判定しないかを整理します。
作業をAIへ頼んでも、どこまで終わったかを確かめる作業は残ります。複数のAIを使うなら、画面を順に開いて、完了したものと確認待ちのものを拾う必要があります。
AI OFFICEは、AIエージェントの作業状況を一か所で見るための自作アプリです。解決したいのは、AIの数を増やすことではなく、「次に何を確認すればよいか」が別々の画面へ散らばる不便です。
見たいのは、動いているかだけではない
作業中かどうかと、何ができたかは違います。画面が動いていても、公開まで終わったのか、レビュー待ちなのか、本人の認証が必要なのかで、次にすることは変わります。
そこで、受け取った作業イベントと、担当が書く業務ボードを分けています。イベントは実際に受信した動き。業務ボードは、目標・次の作業・止まっている理由の自己申告です。
画面に表示するための仮の実績で空欄を埋めることはしません。終了通知が来ていない作業は、成功と決めず、不明として扱います。
AIを分けても、止まる場所は残る
制作とレビューを分けると、同じ成果物を別の視点で確かめられます。ただし、担当を分けただけでは、引き継ぐ対象や完了の条件まで伝わりません。
たとえば記事なら、下書きができたこと、出典を確認したこと、公開したことは別の状態です。そこで「完了」という言葉だけでなく、対象ファイル、確認したこと、残りの作業を合わせて残します。
AIの選び方も、モデルの評判だけで固定するより、今止まっている工程から考えられます。文章が足りないなら執筆、数値が疑わしいなら照合、見た目を確かめたいなら画面確認。担当を替える目的を、作業の単位に戻します。
監視する画面も、つながらなくなる
進捗を見るアプリ自身にも、通信が止まる場面があります。タブの休止やオフラインの後、接続表示が戻っても古い内容のままなら、次の判断を誤るかもしれません。
Chromeのライフサイクルの説明では、バックグラウンドのページが休止される場合があります。このアプリでは、画面の休止中は接続を閉じ、復帰後に接続し直して最新状態を取り直す処理を加えています。
確認したのは、休止・復帰イベントと、オフライン・オンラインの切替です。実際のOSスリープを含むすべての環境を再現したわけではありません。表示する状態と、確認できた範囲を分けて残します。
AIツールを増やす前に、引き継ぎに残す項目を決める
新しいAIやプラグインを足すときも、まず何の作業を任せるかを決めたいと思っています。調査なら参照したページと確認日、制作なら対象ファイル、レビューなら確認した範囲と残件。その情報が残らなければ、別の担当がまた最初から確かめることになります。
しっぽ舎の制作でも、原稿ができたこと、図を用意したこと、画面を確認したこと、公開したことを分けて記録しています。使ったツールの名前だけでなく、何を任せられて、どこに人や別の担当の確認が残ったか。それを次の制作の手順に戻していきます。
ツールを紹介する記事も、便利だったという一言で終えず、試した作業、入力、得られた結果、残った手間を揃えて書く。この形式なら、同じツールが自分の仕事にも合いそうかを読み手が考えられます。
作業を集めた後、優先するものを決める
進捗が見えても、すべてを同時に進められるわけではありません。週に使える時間の中で、どこまで終われば次へ進めるかを決める必要があります。
読んだ本の一冊である『7つの習慣』の出版社紹介には、目指す終わりを考えることや、重要なことを優先することを扱う章があります。ここから自社で考えたいのは、着手数より、公開や試用まで進められる作業を先に選べるか、という問いです。
たとえば、週の始めに「今週、誰が何を試せる状態にするか」を一つ決め、AI OFFICEの次の作業に残す。週の終わりに、実際に試せたか、どこで止まったかを振り返る。これはこれから試す運用案です。自分の仕事に合う点と合わない点を、実際の運用で確かめていきます。
次に減らしたいのは、確認のための往復
進捗を集める画面は、仕事を終わらせるためのツールです。見る項目を増やすこと自体より、確認待ちを見つけて、次に進めるかを判断できることを重視します。
完成した数や使った時間だけでなく、何が止まり、何を確かめれば再開できるか。その情報を担当間で渡せる形にする。AI OFFICEで扱いたいのは、その部分です。
AI OFFICEの構成と画面と、別のAIへレビューを渡した記録も紹介しています。